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介護と医療はどちらが上なの?

2016年05月17日 10:08
介護の仕事って大変ですよね。
 
 
 
しかし他の職種と比較してどうしてこうも低賃金なのでしょうか?
接遇、排泄援助、食事介助、介護保険制度の理解、医療知識、家族への対応、・・・
毎日の仕事は忙しく、こんなにも頑張っているのに・・・
 
 
介護の仕事はどうして不人気なのでしょう?
介護の仕事は”偉いね”なんて言われることはありますが、
社会的にどのように認知をされているのでしょうか?
 
 
 
 
看護師を例に。。。
私たち介護スタッフも看護師とかかわる事が多々あります。
デイサービスセンターや訪問看護サービス、訪問入浴サービス。介護サービスの中でチームの一員として
高齢者へのケアを提供します。
 
 
 

私が思う看護師と介護職員の違い・・・。

それは、仕事へのプロ意識ではないでしょうか?
プロ意識?そんな事言われなくても日々頑張ってますよ!との声が聞こえてきますが・・・
 
 
 
介護サービスの提供には介護職や医療職。地域のサービスや行政サービス。
家族支援等々。様々な活用できる資源を利用し利用者を支えるのです。
その設計図がケアプランであり、その作成者がケアマネジャーになります。
 
 
ケアプランに位置付けられているのであれば、
位置づけられた介護・医療のサービスそれぞれに明確な役割が存在するわけです。
 
 
 
では医療の役割とは?
居宅療養管理指導や訪問リハビリ。訪問看護。
これらのサービスについては主治医の指示が必要となります。
医療職の目的は治療です。薬の処方や処方後の体調変化を見極め疾患の治療・体調変化の防止に努めるわけです。
医療の提供には様々な知識が必要となり、場合によっては生命にかかわる決断を強いられる事がある事からも
その責任は重大です。
 
 
 
 
訪問入浴の場合を例にあげるならば、(正確には主治医の指示ではありませんが)
看護師の役割は可否判断をする事です。
入浴は確かに気持ちの良いレクリエーションの一つでありますが、
高齢者の場合体力の消耗や血圧の低下を引き起こす可能性があります。
 
 
 
バイタル測定の結果、排泄や食事状況を確認し現病歴や内服薬をも視野にいれ検討をするのです。
(そうでない人もいるかとは思いますが・・・)
看護師である以上、「分かりません。大丈夫だとおもったので・・」との曖昧な判断は許されません。
ですので看護師は的確な判断・的確な処置が可能となるようしっかり勉強をします。
それがプロ意識なのです。
 
 
 
介護職はどうでしょう?
多くの介護職員は判断をすることが苦手です。正確には介護職員が医療的な判断を下す事はありませんが・・・
私たち介護スタッフは、医師が必要とするであろう情報を集め医師に相談・報告をし、
判断を依頼。可能な一時的対応を手伝うのです。
 
 
 
私たち介護職員の体調不良時に先ず果たすべき役割とは?
それは必要な情報を取り、必要な機関への情報提供を行う事です。
 
①いつからの変化か?
②どのような症状がいつ・どのくらい・発生しているのか?
③現病歴や既往歴の個人情報
④現在の内服薬
これくらいの情報は最低用意し医療機関への相談をしないと、
「で、何が言いたいの?」となります。場合により怒られる事もあります。
 
 
介護スタッフからこのような相談・報告を受けます。
①発熱をしたようです。
②腰が痛いようです。
③食事がとれていません。
 
 
①については食事がしっかり食べれて普段とあまり変わらないようすであれば
大げさに考える必要はないでしょう。医療機関に相談しても症状が発熱程度の事であれば、解熱剤を処方される程度であり、
病院受診の為の往復による疲労感で体調を悪化させてしまうかもしれません。
 
 
②いつから、どの程度。それにより何に困っているのか?
職員の多くは痛い!とだけを報告しますが、それにより何が発生しているかを報告する人は少ないです。
足が痛い、頭が痛いは人として生きているのであれば起こうる事です。
多くの職員が高齢者であるから、いつもと違う体調変化があると大げさに考えるのは間違いです。
 
 
③これも本当に報告が多いです。
よくよく確認すると朝はおかわりをし10時におやつを食べたので、昼は半分も食べていなかった・・・。
食事や水分については1日単位で考えるべきです。 
 
 
 
 
介護スタッフは勉強が必要です。曖昧な判断・目標をもたないケアの提供は必ずはその利用者の能力を低下させるでしょう。
そして”介護”という仕事の認識はいつまでも低いままです。
誰でも出来るしごと。給料が安い仕事。何でもやってくれる仕事。高齢者を扱う仕事。。。
 
 
 
私はもっと介護職員は世の中に認められるべき仕事であると思っています。
今後の高齢化社会が進む中で、介護を提供する私たちの価値が低くならないため、
それにより高齢者の価値の引き下げにつながらないためにも、私たちはプロとしての意識をもち、
知識を身に付け、誰でも簡単に出来ない仕事、高齢者の能力を引き出す事ができる仕事を目指さなくてはならないのです。
 
 
 
皆様、頑張りましょう。

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