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介護の現場はゆとりある環境なのでしょうか?

2016年06月08日 00:17

介護の学校 管理者養成コースにようこそ。

 

 

私は介護に関わる新聞を定期に購読しておりますが、「認知症への対応」についてのコメントを多く目にしました。その方の世界を否定しない。病気を理解する。傾聴する。コメントをしている多くは会社の代表や学識経験者、理事等の方々。しかし対応するのは現場であり、介護職員なのです。

 

 

私が過去に経験を積んだ場所に、認知症対応を専門としたデイサービスがあります。送迎者にて到着した早々「自宅にかえらせてください」と言う人。「あなたはもっとしっかりしないとダメよ」と箸置きを食べながらお私を諭そうとする人。食事や薬介助、口腔ケアを受け付けない人。実に様々な利用者さんがいらっしゃいました。

 

 

現場の職員はその当時「ヘルパー2級」取得者の経験も浅い職員ばかり。それでも現場は利用者さんを思い一生懸命対応をしていたと思います。

 

 

認知症への対応としては冒頭にて記述したように「その方の世界を知る」「否定をしない」「傾聴する」は正しいと思いますが、果たしてその個別の対応に時間を掛ける余裕がどの職場にもあるのでしょうか?

 

 

通所サービスと施設では人員配置も、利用者の人数も事なります。施設であれば朝・昼・夕の食事から着替え、薬介助の集中する時間帯は多忙です。施設職員は1日のスケジュールをこなす事で精一杯でしょう。そこで、傾聴?否定をしない?個別性のある対応?難しいっす。。。。

 

 

忙しいから、結局は流れ作業になるのか?忙しさが理由になるのか?と言われれば結果、現実はそうであろうとしか答えられないかもしれません。利用者も様々であり、月に数十万円も介護保険料や支払う能力がある人、そうではない人と様々です。経済状況が異なれば当然生活する環境も異なり、十分なサービス提供が困難な状況もあるでしょう。しかし、新聞でのコメントはお決まりです。

 

 

虐待が報道されます。介護事故が報道され、職員や施設による不祥事がTVで報道される事が多いと思いますが、本当に介護を提供する側にだけその責任があるのでしょうか?それぞれが生活する環境、そこで働く介護職員の職場環境は同じなのでしょうか?収益を出す為に、人件費を削る。その結果十分な職員配置ができず、職員に過度な負担が発生したのではないでしょうか?

 

 

事業所の指定は県や市町村が行います。本当に適切な許可であったのでしょうか?新規事業所を定期に視察、改善提案を実施したのでしょうか?県や市、会社の経営者による怠慢が結果として、職員の無理な労働条件を強いているのではないでしょうか?本日の新聞のコメントに対し複雑な思いを感じました。

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