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介護保険制度の基本理念とケアマネジメントや介護支援専門員の役割

2018年07月27日 00:44

介護の学校へようこそ。

猛暑が続いておりますが、介護サービスを提供する皆様の体調は如何ですか。適宜の休憩、水分補給。自身の身体を守る・・・事もきちんと忘れないでください。




さて、日本は昭和20年の終戦経て昭和35年以降、経済の発展を迎えます。公衆衛生の発展や医療技術の進歩等、平均寿命も伸長するのです。昭和22年では男性50.06歳 女性53.96歳であった平均寿命が平成26年には、男性80.50歳 女性86.83歳と大きな変化に気づくことができるでしょう。



 この右肩あがりの状況が2007年を境に減少をはじめ、国民の割合の多くを高齢者が占めるという「超高齢化社会」との状況に向かっています。高齢者を支える社会であれば問題ないのですが、核家族や認知症などの問題により、高齢者の家族を介護する、認知症の家族を介護する事が難しい・・・そのような課題が同時に深刻化しており、高齢の親を介護する→仕事を継続する事が難しい→離職との「負のスパイラル」が社会問題となり始めているのです。



 そこで・・・「高齢者保健福祉施策の充実」

ゴールドプラン、新ゴールドプラン、高齢社会福祉ビジョン懇談会報告等・・・を経て介護保険制度の骨格たる考え方が完成します。

①高齢者介護の対する社会的支援

②高齢者自身による選択

③在宅介護の重視

④予防・リハビリテーションの充実

⑤総合的、一体的、効率的なサービスの提供

⑥市民の幅広い参加と民間活力の活用


 


しかし・・・「従来制度の問題点」

サービス提供が「老人福祉」「老人医療」と別々の制度・連携不足により問題が発生。結果「利用者・家族からの介護サービスの利用のしにくさ」との指摘が発生する。いわゆる「措置制度」の問題でした。


 


そして「21世紀福祉ビジョン」

①医療・福祉などを通じ高齢者に必要なサービスを総合的に提供できるシステム

②本人意思に基づき、専門家の助言を得ながら自立のためのサービスが選べるシステム

③サービス提供機関の健全な競争。質の高いサービス提供を可能とする

④介護費用を公正な負担にて賄うシステム

⑤施設・在宅を通じて費用負担の公平化

により、社会保険方式による新システム「介護保険制度」が始まるのです。


 


この制度において重要な役割を担うのが「介護支援専門員」であり、高齢者自身がサービスを選択。保険・医療・福祉の専門チームがニーズを把握しサービスを提供する。そのケアマネジメントが「居宅介護支援」なのです。



 居宅介護支援とは・・・

居宅要介護者が、指定居宅サービスを適切に利用ができるよう利用者の依頼を受け、心身状況を把握、生活環境を把握、本人・家族の希望を把握・検討しサービスの利用計画を作成・連絡・調整をする。また施設(特養・老健)入所する場合は照会・便宜を図る・・・とされています。また、介護保険の第一の理念である「自立した日常生活を営むこと」の実現を目標とすることが重要です。



※運営基準代1条の2第1項

※介護保険第1条(目的)は重要です。

※介護保険法は5年を目途に見直しを行っている。




尊厳の保持

尊厳とは・・・「自分の生活や人生の送り方を自分の意思で決定すること」保持とは・・・周囲が本人の意思・考え・行動を理解し尊重する事私たちの多くは他の人を幸せにする「力」を持っています。しかし突然としてその立場は変わる事があり高齢者、要介護者の多くはその力を損なっているかもしれません。私たち介護従事者は「尊厳」「保持」の考えを理解し、提供する・・・事ではなく、回復する事を重要とし、その力を認め、尊重し、感謝する事が必要でしょう。


 



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