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心のケアが認知症の緩和につながる
認知症、今ではすっかりおなじみの言葉となりました。
多くの人が認知症=色々な事が分からなくなってしまう・・・そう理解している人が
多いのではないでしょうか?
私の知り合いでも、それって認知症では???と表現する人がいますが、
私はその言葉にいつも不快な思いをします。
認知症の定義・・・
後天的な脳の病気により正常に発達した知的機能が全体的かつ持続的に低下し
日常生活に支障をきたした状態。
ある利用者さんはこれまで出来ていた事が少しずつ出来なくなっています。
排泄行為や目的地までの移動、洗濯やTVを見て楽しいと感じる事。
自分が生活をする場所・居室すらが、違和感を感じる居心地の悪い場所に変化をしているのです。
現在認知症に特効薬は存在しません。
対策としては進行を緩やかにする事、ストレスの軽減、参加の機会を設け能力を維持することです。
これは私の個人的な考えではありますが、不安を軽減する為の利用的なアプローチが重要だと思っています。
分からなくなってしまう恐怖、考えがまとまらない恐怖は計り知れません。
誰かが手伝ってくれる、人が傍にいるだけで解決するような単純な事ではないはずです。
今私の利用者さんは「ありがとう」と優しく感謝の言葉を返してくれますが、
一時的な不安は解消する事はあっても、軽減した筈の不安はすぐに大きくなるのです。
おしっこをしている途中、食事をしている途中に。TVを見ている途中。
自分が何をしていたのか?この後自分は何をすべきなのか?これまでの知識の線が点となり、少しずつ繋がらなくなっていく不安・恐怖。
認知症では?と口にする人たちの中に、その人が抱える不安をどこまで想像しているのでしょう?
今日私は利用者さんにこれまでと違う質問をしていました。
一番つらい事はもしかしたら、分からないことが増えていく不安でないのですか?
自分がどうなるのか分からない事ではないのですか?
すると少し力強く「そうなの」と教えてくれました。
お医者さんへの相談と同時に心のケアを提案したところ、希望をされたのです。
不安・・・・・。
不安を感じる事は個人差があるでしょう。
人に注意ができるような人、人に自分の意見をしっかり伝えられる人と比べ、
優しい人、人よりも先ず自分の反省点を省みる人は気持ちが落ちてしまい、現状に苦しむ人が多いような気がします。