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眼科受診

2016年04月23日 01:43

 

私がサービスにて関わる利用者さん。

90歳を迎えた現在も、自分で出来る事は自分でする!

そんな強い気持ちを持ち日々生活をされています。

幾つかの疾患を抱えておりますが、それを言い訳にする事はありません。

 

 

自分のペースで出来る事を継続する。

体調管理は人任せにしないで、病院でも先生と自分の体調についてしっかり話をする。

毎日の薬を自分で管理する。

お洒落を楽しむ。

朝ごはんはきちんと食べる。

日々、自分に課せた事をゆっくりと時間を掛け、体調変化や不安に負ける事なく続けているのです。

 

 

そんな利用者さんは大きな問題と不安を抱えています。

加齢黄斑変性症、緑内障。それに加え神経の狭窄による慢性的な右半身の痺れ。

 

 

視力と痺れの問題によりこれまで何度か転倒し、骨折をされました。

利用者さんは次に転倒し骨折をしたら、もうこの生活は継続できないであろうと移動の際は注意されています。

利用者さんはとても頭の良い方です。

当然痺れや視力の問題については幾つかの病院に相談をされ、これ以上の向上は難しいとの現実を理解されています。

 

 

そんなある日、白内障により更なる視力の低下が始まりました。

これ以上の視力低下を何とかしたいとの思いで、近所の眼科を何度も受診されたのです。

受診の結果は想像していた通り白内障。手術を希望したが緑内障の影響による眼圧の関係で難しいであろうとの事でした。

 

 

自分の気持ちや生活を続ける為にはリスクを承知で手術をお願いしたい・・・

先生に訴えたそうです。

そんな思いを理解しれくれた先生は、眼圧を下げる為の新たな点眼薬を処方してくれたようです。

その結果が分かる日の受診に、付き添いをさせて頂きました。

 

 

結果、点眼薬の効果はみられず手術は困難であるとの事でした。

その先生は大勢の患者が待合室で順番を待っていましたが、利用者さんに丁寧な説明をされていました。

そして病院からの帰り道にて「あの先生の言葉で諦めがつきました」との事。

 

 

これまで何度か病院受診の付き添いをしましたが、高齢・難聴・認知力の低下等を理由にカルテを見ながら、

家族だけに説明をする、個別性のない一方的な見解を伝える・・・

そんな患者の気持ちを蔑ろにする先生は珍しくなかったように思います。

 

 

この先生の言葉に納得させる力があった理由には、

一人ひとりの問題に対しじっくり時間を掛け、可能な限りの提案を患者に行った結果なのだなと感じました。

 

 

 

本人の言葉にしっかり耳を傾ける。

改めてこの事の大切さを感じた出来事でした。

皆さんは利用者さんの言葉を聞く事より、自分が話すことが多くなっていませんか?

 

 

 

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