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高齢者介護
介護の仕事
皆さん介護の仕事は如何ですか?
サービス残業を強いられてはいませんか、有休を利用できていますか。
休日出勤はしていませんか、規定通りの給与は支払われていますか。
介護はボランティアではありません。私たちは仕事として従事しているのです。
それなりの給料を貰い余暇を楽しむ。そして生活をし、家族を支え、将来に目標を持つ。
高齢者転落事件は介護の仕事をしている人は多くの人が知っているでしょう。
しかし、どれだけの人達がこの大事件を考えているのでしょうか。
被告人の映像や運営会社の代表が謝罪をし、警察や行政がコメントをしていますが、
一体なぜこれまでの事件に発展してしまったのでしょう。
この事件はただ単に被告人の人格の問題なのでしょうか・・・。
私はこれまで沢山転職をしました。
理由は・・・単純に嫌だったからです。続ける事に意味を感じられなかったからです。
そう、単純に嫌なら辞めれば良いだけなのです。
世の中には様々な仕事がありますが、車の運転が辛いからと言って道行く人に車をぶつける運転手、
毒物を混入させる料理人。不具合を発生させる事を目的に車を作る事。
皆多少の不満やストレスを感じながらも仕事として割り切り、生活をする為の手段として
理解し受け入れ継続しているのでしょう。
被告人が働く環境とは一体どのような職場だったのでしょう。
有料老人ホームとなるわけですから、設立を許可された人員配置は達成されていたにもかかわらず。
上司や同僚が存在し、介護保険のルールを順守していたにもかかわらず。
高齢者を支えるのは介護職員だけではありません。会社であり、家族や行政、法律や地域。
ここまでの事件なのです。きっとすべてが悪いのだと思います。
特に行政、会社、介護保険制度には大きな責任が存在するはずです。
書類の内容だけで優劣を判断する行政。その過酷な職場環境を見抜けなかった。
十分な人員配置や教育、相談環境を一部の責任者に押しつけ、大問題にまで発展させてしまった会社の体制。
会社の知名度を上げる事ばかりを考え入居金なしとした結果、低賃金。スキル不足な職員の雇用。
不適切なケアや対応が、結果として頻回なナースコールを発生させ続けた。
介護保険を制度の後手の改正。在宅生活を支援しているのか、地域密着サービスを展開させたいのか。
認知症への対応するサービス事業者に対し対価を支払わず、介護度の引き下げを行う。家族支援が難しい今の社会で、
介護職員はどこまで頑張ればいいのでしょうか。
多くの介護スタッフが、利用者さんの笑顔や感謝の言葉があるからこそ頑張れているのでしょうし、
頑張ってくれているのだと思います。そのような自己犠牲があるからこそ
現在の高齢者介護は成り立っているのではないでしょうか?
会社、行政、国は、この事件が起こるべきして起きてしまった事を知っているはずです。
高齢者介護の限界を介護職員に押しつていたんですもの。
だから私たちはこの事件を風化させてはいけません。
声をあげずしても、この事件を考え自分なりに答えを出すべきです。
だって私たちは介護従事者なんですから。