資格に勝るのは?それは考え方を身に付ける事!役立つ情報提供を目指します
介護の学校にようこそ。
食事が急に摂れなくなったら・・・不安ですよね。
そんな事態に直面したら皆さんはどう対応しますか。私自身も不安や飲みすぎ、
疲労感等により食事が欲しくないなんて事もあるのですが、
高齢者の場合は「何か対策を講じなければ大変な事になるのでは・・・」と多くの人が不安になります。
病気や脱水を心配するとは思いますが、先ずは軽い食事へ変更する事を提案しましょう。
お粥など比較的喉を通りやすい形態に迅速に変更する事が大切です。
可能であれば、自然と水分を摂るような工夫、梅干しや漬物を添えます。
塩分を摂取する事で自然と水分を求めるものです。
日頃から嗜好品の聞き取りを行い体調不良の際に提案。定期に体重測定を行い
体調変化の判断材料にするのも必要かもしれません。
そして更に大切な事は食欲低下が継続してみられているか、他の体調変化はみられていないのかを
合わせて確認しましょう。
医療機関に問い合わせを行っても、ただ食事が摂れません・・・と相談をしても
いつ頃からですか?お熱は?排せつ状況は?現在の内服薬は?と様々な質問をされるはずです。
医療機関への相談の前に可能であれば以下の事を確認してみましょう。
- 内服薬の影響。(最近 薬の変更はあったか?その副作用の可能性はないか?)
- 胃腸の疾患、状態の悪化。(胃痛や下痢症状の有無はないか?)
- 食事内容はどうか。(嫌いな食べ物、アレルギー、食べにくい食事内容)
- 食事の認識はできているのか。(思考・判断力に変化はないか)
- 誤嚥の可能性はないか。(水飲みテストで嚥下状態を確認してみましょう)
- 手の問題はないか。(捻挫・骨折の有無により食事動作に問題はないのか)
食事は生命維持だけが目的ではありません。高齢者にとっても食事は楽しみであるはずです。
冷たい食事や不衛生な環境。さみしい食事。不規則な食事。
病気かな?と考える前に様々な確認事項、改善すべき事があるかもしれません。
食事介助の注意点(口から食べることを大切にしよう)
- 目が覚めているか意識状態をチェック。
- 正しい姿勢で食べてもらいましょう
- 口腔内を良い状態で食事を開始しましょう。
- 集中できる、その人に合った雰囲気での食事環境を心掛けましょう。
私の経験・・・・
食事を食べられない人にはそれぞれタイプがあり、
身体状況の理由により食べる事が出来ない。このような人は補助具・食事形態の変更・援助の提供にて対応が可能となることもありますが、対応が困難となるのが・・・「食べたくない」人です。その理由が正しければ正しいほど。お医者さんも「意思」と言われていたようにそれが自身の寿命を縮める事であっても、それが本人の意思であればもうそれは介護の範疇ではありません。私もそのよな方を何人か対応しましたが、どのような結末が待っていようとも、それが本人の意思であればその意思を苦痛なく全うできるようサポートするだけの支援もあるのです。そのような対応を体験する事で、きっと皆さんの働く意識が変わるでしょう。そして、人生の終わりをどのようにサポートするかを学ぶでしょう。