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アセスメント

 
 

アセスメント・・・

生活全般に関わる「課題分析標準項目」23項目に関わる情報を収集し、分析し、情報の意味を解釈し、利用者のニーズを明確にする過程。

  

  • 基本情報(受付、利用者等基本情報)
  • 生活状況
  • 利用者の被保険者情報
  • 現在利用しているサービスの状況
  • 障害老人の日常生活自立度
  • 痴呆性老人の日常生活自立度
  • 主訴
  • 認定情報
  • 課題分析(アセスメント)理由
  • 健康状態
  • ADL
  • IADL
  • 認知
  • コミュニケーション能力
  • 社会との関わり
  • 排尿・排便
  • 褥瘡・皮膚の問題
  • 口腔衛生
  • 食事摂取
  • 問題行動
  • 介護力
  • 居住環境
  • 特別な状況

 

アセスメントは最もケアマネジャーの大切な業務であり、23項目を確認ケアプラン原案を作成し、介護保険制度の目標である自立支援の為のケアプランを作成します。アセスメントは1度で終わる事ではなく、月に1度の訪問や他事業所からの情報等によりその都度修正をしていきます。 

 

また利用者の能力や体調、家族支援も随時変化をしていきますので、情報の修正やそれにより必要な援助や主訴の変化があれば場合によりケアプランを変更する事にもなります。

  

現在介護支援専門員不要説?が聞こえてきますが、ケアマネジャーのアセスメント能力が低下してる事が大きな要因です。自立支援とは?在宅生活を継続する為には?それには利用者の能力を見極め、向上する可能性を引き出す為の支援が不可欠です。車いすや介護ベッドの利用はいつまでですか?それは何故ですか?

   

能力低下が原因であれば、低下の原因を特定し対応する事が必要となりますが、多くのケアプランは能力向上の為の援助内容がありません。多くが生活を維持する為の内容なのです。

 

 訪問リハビリや通所サービスにてリハビリを実施するのであれば、リハビリには効果が存在するはずです。能力の維持・・・だけを目的にしてしまうと介護保険制度は破綻します。転倒や認知症、排泄問題は高齢者が在宅生活を断念する要因です。私たちケアマネジャーは生活を維持する事も大切ですが、自立支援を再度認識し利用者に目標を明確に理解して貰い、その為の努力をケアプランに位置づける必要があるのです。


その為にもアセスメントは重要であり、低下の原因の特定・必要な援助・目指すべき能力を明確にする事、アセスメントをする事でケアマネが今後の能力変化を予測する事が最も大切な事だといえるでしょう。 

 

以下 運営基準 13条より 

六、介護支援専門員は、居宅サービス計画の作成に当たっては、適切な方法により、利用者について、その有する能力、既に提供を受けている指定居宅サービス等のその置かれている環境等の評価を通じて利用者が現に抱える問題点を明らかにし、利用者が自立した日常生活を営むことができるように支援する上で解決すべき課題を把握しなければならない。

 

 七、介護支援専門員は、前号に規定する解決すべき課題の把握(以下「アセスメント」という。)に当たっては、利用者の居宅を訪問し、利用者及びその家族に面接して行わなければならない。この場合において、介護支援専門員は、面接の趣旨を利用者及びその家族に対して十分に説明し、理解を得なければならない。