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サービス付き高齢者住宅

介護の学校にようこそ。

 

サービス付き高齢者向け住宅

(別称:サ高住・サ付き)とは、

民間事業者などによって運営され、

都道府県単位で認可・登録された賃貸住宅。

 
私はこのサービス付き高齢者住宅にて施設長をしております。
国はこのサ付き住宅を沢山増やそうと考えています。何故なら?
施設はお金がかかり、在宅(自宅)は医療の必要性が増すと生活が困難となり、
そこまで介護負担が発生しないサ付き住宅にて、国の負担を少しでも減らしたい・・・が理由の1つではないかと思います。

 

自立~要介護5の入居が可能。

サービス付き高齢者向け住宅の特徴は一般的な賃貸住宅よりも高齢者が住みやすく、借りやすいことです。また利用権方式ではなく賃貸借方式の施設が多いので入居時に支払う敷金の返還を受けやすいなどの点で、入居者の権利が守られています。

入居者にとっては、他の介護施設と比較して選択肢が豊富なサービス付き高齢者向け住宅を選ぶことで、住み慣れた地域に住み続けやすくなるというメリットもあります。

 

ポイント

①賃貸借契約(家賃を支払っていれば退去をさせられる事はない)

②安否確認、生活相談。

③バリアフリー環境の提供。

③在宅サービスが使える。

 

また平成27年4月からの法改正により、一部を除き住所地特例施設となりました。

(各市町村介護保険課にて確認できます)

 

①賃貸借契約とは?

アバートやマンションなどと同様な契約方法。

破格の入所一時金が必要なく契約日からの日割り+前家賃の支払いでOK。気軽な利用や転居が可能となり脱水が心配な夏だけの入居は?・・・そのような短期間の生活も可能なのです。そして入居中に長期の入院をされても、家賃を支払っていれば退去を迫られる事はありません。

 

安否確認、生活相談とは?

国土交通省、厚生労働省が管理をしています。1日1回の安否の確認を電話や訪問で行う。日常生活の相談対応が義務づけられています。

生活相談の内容は近隣の情報提供や病院の案内等。体調不良時の対応。

 

バリアフリー環境の提供。

居室の広さは18平方メートル以上とされており、賃貸料によりその広さは様々です。

車いすでも利用ができる段差の解消や手すりの設置、緊急通報装置が設置されています。

 

在宅サービス

自立〜要介護5までの方が入居可能。介護サービスの利用義務はありません。

通所サービスや訪問看護サービス、福祉用具の貸与等、在宅同様にサービスを利用する事が可能です。

(住宅改修のみ不可・・・)

短期入所サービスの利用の必要がなく、ケアマネやサービス事業所も自由に選択することが出来ます。

※転居前のケアマネを引き継ぐ事も可能。

※行政サービスの利用可能。

 

 

メリット

  • 高齢者が契約しやすい(連帯保証人は必要)
  • 高齢者が住みやすい(24時間出入り可能な場所もある)
  • 入居者の権利が守られている(長期入院等により退去を迫られない)
  • 特定施設生活介護の指定を受けた施設もある(法改正に伴い対象となった)
  • 選択肢が多い(在宅サービスを選択できる)

 

デメリット

  • 比較的家賃が高い(生活支援費がプラスされる)
  • 連帯保証人を求められる
  • 重度の介護状態では基本的に住み続けられない(随時の痰吸引発生や徘徊等)
  • 看護師が常駐していない。(医療サービスを利用する事は可能)
 
大切なのは介護を受けるとの事で場所を決定するのではなく、
どうやって生活をするか?
希望の生活を実現する為に必要なサービスを考え、それが実現できる場所にする。
本当はこの考えが必要だと思うのですが、安全を重視する意見が多いのが実情であります。