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お酒が大好きな利用者さん

介護の学校へようこそ。

たばこやお酒の嗜好品。
頻度や量によるのでしょうが、好きなものは好き。
介護を受けているから、治療を受けているからって理由で止められないのが普通かもしれません。
あたなは誰の為に、どのような理由で体調を気遣うのでしょう?
 
 
 
 
私が担当する利用者さんにお酒が大好きな方がおります。
何十年もの飲酒の習慣があり結果、緊急入院となりました。
 
 
直接の原因は極度の貧血で、食事が摂れない→低栄養→貧血。
前日に定期受診で採血をされており、あまりの数値の悪さに先生が慌てて電話をくれた程です。
入院にて食事がきちんと摂れた事、輸血をした事で回復。
 
 
退院後は断酒にて体調を改善させ、家族との時間を楽しみたいとの希望がありました。
ケアプランの目標を体調の回復を目指すとし医療サービスを追加する事になります。
しかし、退院初日から飲酒が再開。
その後も次第に飲酒量が増え、その後結果訪問診療、看護サービスを中止する事になります。
 
 
飲酒は継続するも以前のように際限なく、といった感じではなく自身の中で一定量を決めての飲酒でした。
また、以前はおつまみ主体の食事をきちんと改善されてました。
肝臓の機能は改回復とまでに至らないものの、意識状態や定期的な排便、体重の回復と、向上がみられています。
何より自分で必要な対策を、お酒を楽しむ為、家族と外出する為にと努力を継続されています。
 
 
介護サービスとは何でしょうか?
その根本には生活があり、希望の生活はそれぞれです。保険を利用し何でも利用とはなりませんが、
ケアマネはその方の希望する生活を聴取し、必要なサービスを提案し本人に選択・決定して頂きます。
 
 
”健康”の判断基準は人それぞれ異なります。
私が今回に学んだ事は、ケアマネが思う健康と利用者さんが考える健康に相違があるという事。
健康と楽しみのバランス。。。
楽しみがあり、リスクがあり、様々なものがあって生活であると思いました。
 
 
ケアマネは病院の先生ではありません。医療の判断は先生が行い、
その指示を受け入れる事ができない利用者さんがいればケアマネはその利用者さんの立場にたち考えるべきだったと思っております。
これからも利用者さんと沢山の会話をし、ほどほどの失敗を重ね精進したいと思いました。