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高齢者虐待

 
 
高齢者虐待ニュースには大変驚きました。その後行政処分がくだされたようですが何をもって妥当な処分であるのか良くわかりません・・・。
施設介護・在宅介護とあり教科書などで虐待について触れますが、
その時分には職員による虐待についてこれまでの介護の現場の中で想像もしなかった事です。。。
 
 
私には小さな子どもがおります。
夫婦にて仕事をしなくてはならなかった事情により、保育園にあずけたのです。
保育園の先生は個性的な面々でありましたが、
対応に不快な思いをする事もなく子供の”行きたくないよ~”とは良く言っていましたが先生の顔をみて怯えたり、
怪しい傷をつくって家に帰って来る事も幸いにしてありませんでした。
 
 
なぜ高齢者や障害者の現場にて連続して発生するのでしょう。
まして今回は連続した原因不明な転落事故です。
 
 
低賃金?将来性?ストレス?様々な専門家等が意見を言っておられるようですが、
私個人の意見としては、人員不足。スキル不足。会社の対応にあると思います。
 
 
高齢者に少人数で対応する事はとても危険であり、大変な業務であると思います。
まして入居施設の夜間対応の人数は数十人を1・2名の職員にて対応するのです。私にも少ないですが夜勤経験があります。
夜勤勤務は長時間勤務であり、とても仮眠ができるような状況ではありませんでした。
 
 
書類の作成・巡回・緊急対応。入居をされる皆さんの体調に問題がなければまだ良いのですが、
発熱や下痢等の体調不良。徘徊や頻回な緊急コール。。。
(私は施設の夜勤が嫌で、訪問入浴等の在宅サービスをやっていました。。)
 
 
在宅サービスはチームで動き、ある一定の時間には責任は発生しますがチームとしての共有も出来、
ある時間を過ぎれば自宅に戻ったりとその責任から開放されるのです。
 
 
しかし、夜勤は10時間以上の責任を一人で背負うのです。トイレ誘導を拒否されたり、
意思の疎通が困難であったり、説明をするも直ぐにコールを押されたたり。
施設は自己報告をとても嫌います。それもあって夜勤の重圧は相当ではないでしょうか。
 
 
介護保険制度には問題が山積みであり、高齢者が増加する今後は予測もしない問題をかぎられた財源・人員で対応しなければならないのです。
このままその場限りに近い処分だけでは今後このような事件・事故は増え、その結果離職者の増加、
スキル不足による問題の発生ととんでもあに事態になるのではないでしょうか。
 
 
薬による抑制、事故防止と称した拘束。そのような事態も増えてくるかもしれませんね。
現在施設勤務の方が在宅サービスに従事するよりも夜勤手当の分給与が良いと思いますが、
施設での人員確保も困難になるかもしれませんね。
 
 
このようなニュースはあってはならない事態でありますが、このようなニュースが報道されない限り、
社会は介護業界の実態に気づかず、何も改善されないかもしれません。
 
 
大量な薬の処方を制御し、安易な介護サービス利用を抑制しその分を介護従事者への給与に反映されるだけでも期待したいものです。
私自身、気を引き締めるべき事態であると痛感しております。