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老いる

 
皆様、日々の介護のお仕事お疲れ樣です。仕事は大変ではありませんか?
スタッフの中には、「若い頃のようにはいかなわ・・」何て意見もありそうなので、本日”老いる”について少しお話をさせて頂きます。
 
老いる。。。
私が担当をしている方
「ありがとうございます」といつも丁寧な口調で感謝の言葉を頂き、
その言葉にいつも恐縮するのですが、同時に何故かその方の本音に辿り着けていないなと感じております。
 
シモーヌ・ド・ボーヴォワールは「老い」の最後にこんな言葉を残しております。
「安定した生活が完全に保証されていても、老人は戦々恐々としている。老人は介護者が彼の生活を助けているが、
そうした援助をいつでも拒む事ができるのを知っている。そして彼らは、老人がもっとも恐ることの一つである住居の変更を彼に押し付けるかもしれない。
 
老人は援助者たちの偽善をよく知っている。人々が彼を援助するのは、世間体や習慣のためであって彼に対する愛情からではないと恐る。
老人は、彼の身体能力の低下が、近親者たちの振る舞いによって抑えられると希望しうるどころか、
かえって近親者たちがその進展を早めるのではないのかという疑いをもつ。
 
例えば、もし彼の身体がきかなくなれば、彼を養老院に入れるのではないかと。
老人は状況の悪化に対し、また心の不安に対して、自分を守ろうと試みる。
彼の態度の大部分は自己防衛として解釈されねばならない」
 
介護に従事されている方は、「ありがとう」の感謝の言葉を頂戴することが多いですよね。
しかし、全てが本当の「ありがとう」だったのでしょうか。
過去に「ありがとう」との感謝の言葉に対し、「いえいえ、とんでもありません」と恐縮するしかないような場面がありました。
きっと本人が望んでいないサービスを提供した場面であったかと思います。
 
互いに気持ちの良い「ありがとう」に出会いたいですよね。