資格に勝るのは?それは考え方を身に付ける事!役立つ情報提供を目指します

突然の退職宣言

 
 
”退職させてほしい・・・”この言葉は管理者にとって1番辛い言葉です。
退職理由にもよりますが、自分が束ねるチームを否定されたような気持ちにもなりますし、新たな人員の確保は大変です。
 
介護支援専門員になるには5年の実務経験積み、試験に合格する事が必要です。
しかも合格率は年々厳しい数字になっています。私が現在の職に至るまでに沢山のスタッフが退職しました。
テレビでは介護職員の不足を耳にする機会が多いですがその理由は?
やはり収入の低さは大きな要因だと思います。一般職員であれば一家を支え生活することは厳しいでしょうね。男性職員であれば結婚や子供の誕生をきっかけに将来に不安を感じる人も少なくないかと思います。
 
次に、管理者が若い。
介護職員はチームで働くことが多い為、それなりに意見 考えの違いがあります。
管理者としてチームを束ね、ケアの統一を図るのですが、若い管理者は人生経験も少なくチームを先導するには力不足ではと感じる人も少なくありませんでした。
 
管理者の役割は重要です。
介護の現場は人員配置も理念も考え方も様々で、個々のスキルも様々です。
スタッフ同士の判断の違いから確執が発生する事は少なくありません。そのような状況を防ぐために、考え方やケア方針を統一するのも管理者としての大きな役割です。
 
あるヘルパーさん同士の会話が例として考えてみましょう。。。
①A管理者はBヘルパーに強い口調でミスを指摘しました。
②A管理者はBヘルパーのミスの内容を説明、改善の要望を伝えました。
介護の世界では、よくある風景ですが、②のような場面はあまり見ないかと思います。強い口調は大袈裟ですが、提案よりも指示が多いでしょう。
結果、Bヘルパーは自身のミスの内容を理解することなく”注意されないように”と効率ばかりを優先する介護を目的としてしまうかもしれません。その結果チームとして情報共有される機会は減少サービスの質の低下に至ります。
 
”このような流れ作業的なケアをしたくない” 
”もっと人との交流を大切にしながらケアをしたい”
との理由で他の職種へ転職、場合によっては介護を断念するスタッフをみました。
 
そんなこと言ってもあの人は変わらないし、一緒に働くとイライラする。
・・・言いたい気持ちは分かりますが、
サービス内容の見直しを目的とするならば皆さんは日々検討されますよね。
 
職場でのコミュニケーションも同様にサービスの質に直結します。
あなたの寛大さが結果、適切なケア→ありがとうにつながるのかもしれませんね。
 
介護の仕事は日々人員不足です。雇用条件は勿論ですが”この仕事を続けたい”と考える気持ちを阻害してしまう理由がある!それが大きな問題です。
 
私が今に至ることが出来たのは、同業に従事している身内がいたこと。
失敗をフォローしてくれた先輩、上司に出会えたことだと思います。
環境や待遇に疑問を抱く事は当然ですが、自分で出来る努力をしてみませんか?
元気よく!これが周囲の環境を変えるポイントです。
一緒に頑張ろう。