資格に勝るのは?それは考え方を身に付ける事!役立つ情報提供を目指します

オムツ

 
 

オムツ・・・。

軽度の失禁対策用からテープ式に至るまで、それはオムツです。

リハビリパンツと名前を変えようが、それはオムツなのです。

あなたは会社に出勤する時にオムツを履きますか?

 

過去に参加したヘルパー2級を取得する際に、講師の方が一度はリハビリパンツを履いて失敗をしてみましょう!そのような提案がありました。

実際に実施してみましたが、不快感はかなりのものですし、臭いを人に気づかれるのでは?との不安もありました。

 

そう、排泄の失敗はとても不快なのです。

高齢者も同様なのです。

 

排泄の基本メカニズムは・・・?

腎臓にて体内の水分量を調整し、尿管を通り膀胱にためられます。

一定量が貯たまると脳に命令が伝わり尿意となります。

 

①排泄において必要な機能は膀胱内に適量をためる事が出来る。

②気持ちよくおしっこを出す。

①②が大切となります。

排泄での重要な情報となるのが、おしっこをした後の膀胱内の残尿量です。

 

排尿の直後に残尿を測定する事で、膀胱内に一定量(300cc前後)をためる事が出来るのか?

尿意はどの程度膀胱ないにたまった時に発生するのか?おしっこをした後に残尿量はどの程度あるのか?

情報によりおしっこを出す為の薬、ためる為の薬、あるいは両方に対しての薬と泌尿器の先生は判断をします。

 

排泄問題に対してアセスメントは重要になります。

  • ベッドからトイレへの移動に問題があるのか?
  • トイレまでの場所がわからないのか?
  • 薬による尿量増加の影響はないのか?
  • 薬によるふらつき・眠気はないか?
  • 排泄動作に手の問題はないか?

 

突発的な発生であれば膀胱炎・尿路感染症の有無は?

先ずは内的な要因以外の問題発生の有無を確認し、次に医療機関の必要性を検討します。

※尿意はなくなる事はありません。(他の人に訴える能力は減少する事はありますが・・・)

 

排泄問題への取り組み、検討は大切です。一度オムツを利用したらその後今までの下着に戻す事は容易ではありません。

多くの介護現場は排泄への対応に苦労をしておりますが、排泄問題を軽減する為の時間をつくる事が困難です。

 

ケアマネジャーの立場でも多くは、生活を継続する事。家族の負担をこれ以上増やせない・・

との大義名分にて排泄についてのアセスメントは「オムツを利用している人」

今後も必要な人・・・で完了です。

 

在宅サービスを支える事業所やその要であるケアマネジャーがこれでは、高齢者は転倒の危険性があり、

認知症の心配もある、排泄に問題を抱えたただの厄介者です。

そのような高齢者にどうやって敬うべきとか、尊厳とか言うのでしょう。

 

 

排泄状況をしっかり聞き取り、ためる?出す?どこに問題があるのかを検討します。

オムツ交換はあくまでも対処です。可能であればおしっこをする前にトイレ誘導を行うことをすれば失禁は防止され、オムツの利用も必要なくなります。

 

しかし1日10回トイレに行く利用者に対し、それ以上の回数のサービス提供をすることは困難です。そこで手すりやポータブルトイレの環境。

訪問介護や家族の援助。医療機関を受診して薬の処方を検討。

 

ケアマネジャーが出来る事は?

利用者さんの困り事を聞き取り、対応を検討提案、チームとしての連携・目的を統一。適切なオムツの提案。家族への介護方法を伝える。

きっと上記意外にも沢山の提案や対策があるかと思います。失禁に対し対処で終わらないよう、頑張りましょう。
そしてそのような努力を利用者さんは喜んでくれる筈です。