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薬について知りましょう

 
先ずは基礎知識から・・・
 
 
病院内の薬局(調剤所)
 医療施設内に設置しているため、他の医療機関 からの処方箋を調剤することができません。
一般用医薬品を販売することが出来 ません。
 
 
調剤薬局(保険薬局) 
独立した医療機関であるため、 複数の医療機関から発行された院外処方箋を受け付けて調剤することができます。 
一般用医薬品の販売を行うことが出来ます。
 
 
一包化
通常は、1日の服用回数別に(例えば、 1日3回毎食後、1日1回朝食後など) 分けてお渡しします。
本人の管理が容易。介護職の管理が容易。日付や名前の記載が可能。(主治医が必要性を判断する場合もあるが薬局への相談も可)
頓服薬は別包も可能。
注意・・・一包化された薬から特定の薬を抜く行為を介護職員が行う事は厳禁。
 
 
ヒート
錠剤やカプセルなどを押し出すタイプの包装のこと。現在、錠剤のほとんどがPTP包装となっています。
本人管理が難しい。介護職のミスが発生しやすい?
 
 

薬の目的は?

 
 
 
予防・緩和・治療。
 
予防・・・緩下剤や降圧剤等、血栓予防薬。
 
緩和・・・痛み止め・麻薬等。
 
治療・・・前立腺肥大や畜尿や排尿への薬。
 
 
複数の薬を飲んでいる利用者さんは自分が何の理由でどんな薬を飲んでいるかを理解していない人は
少なくありません。
「家族が飲めというから・・・」「職員さんが必要だと言うから・・・」
との理由で毎日内服されている方も
多いのではないでしょうか?
 
 
 
薬について大切な事を知っておきましょう。
今患っている病気(現病歴)と処方される薬が一致する事です。
薬は病院にもよりますが、1度処方されると継続する事が殆どです。上記に記載したように
本来薬は病気に対し処方されるのですから、治療が完了した時点で内服の必要はなくなるはずです。
(当然ですよ)
 
 
 
しかし高齢者の薬の場合は、治療にて高血圧症状は緩和したにも関わらず今度は予防の為に
同様の薬を飲み続けるのです。
いつしかその薬は「飲んで当然の薬」として継続処方となるのです。
 
 
私たち介護に従事する者は薬以外の緩和や予防策を知っておくべきでしょう。
利用者さんは私たちと同様に、無駄な薬を本来であれば飲みたくない筈です。
適度な運動や1日のリズムを規則正しくする事。きちんとご飯を食べる。
このような事で症状が緩和する事もあるはずです。薬は上手に使用し、一時的な利用を基本として
考えるのが自然です。
 
 
 
また利用者や家族が「もう必要ないのでは」と思い中止の依頼をするも
「必要です」との理由や説明だけで処方を継続するお医者さんも存在します。
そのような場合は、数値やデーターにて普段の生活状況を説明し担当医に検討してもらう事も必要かもしれません。
お医者さんも神様ではありませんので、家族や本人の意向をできる限り考慮すべきです。
もしも何の説明もしてくれない、カルテだけをみて目も見てくれない・・・そんなお医者さんは他の病院に変更しても
良いかもしれませんね。
 
 
 
介護職と医療との関係でタブーとされるのは?
どちらの立場が上で下であるとの話ではありませんが、
「薬を中止して下さい」と直接先生に話をするのは避けましょう。
勿論薬の内容によります。安易な判断で介護職の立場にある私たちが、医者の処方に意見する事はNGです。
先生は現病・既往・希望の生活・介護力・リスク等々あらゆる事を考慮し、処方をされています。
また薬によっては、その効果が出るまで一定期間を要する場合もあります。
先生とお話しする時は、そのあたりを踏まえた上で相談をするのが円滑だと言えるでしょう。
 
 
 
私たち介護職が薬の提供をするにあたり、留意すべきこと
 
①薬の提供の際は、日付や名前を確認。利用者にも説明を行い援助をする。
②何を目的とした薬なのかを介護者自身が把握する事。
③しっかりと飲み込みができたかを確認する。
④薬の変更があった場合は(追加や中止) 副作用を共有し一定期間は様子観察を行う。
 
 
薬についてのミスが発生した場合は、必ず上司に報告し必要書類を作成します。
※事故報告書
※ヒヤリハット報告書。
 
 
ミスや事故が発生した場合は再発予防が大切です。
もしかしたらそのミスは起こるべきして起こった事故かもしれません。
(手順や管理方法が適切でない)
大切なのは皆で情報を共有し、皆で改善策を検討・作成し確実な方法を提供する事です。