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認知症との接し方
認知症。最近はテレビでよく耳にしますよね。
色々な情報や、芸能人の介護の様子など。
皆さんはどのように理解していますか?
記憶障害について先ずは想像してみましょう。
あなたは今日の予定を記憶していますよね?
学校や仕事、やるべき予定を思い出し予定をたて実行する。
覚える→記銘。思い出す→想起。
認知症の中核症状の一つである記憶障害では、記銘に問題があると言われています。
ですからご飯を食べた記憶がない人に対し、さっき食べましたよ!
何て回答が、不安を大きくしてしまうことが想像できますよね?
あなたは新しい会社に行く初日です。
約束したはずの時間に会社に出勤したのに誰もいません。
この書類をコピーしてと、先輩スタッフに頼まれました。
あなたはそのコピー機の使い方を知りません。
突然先輩スタッフに言われました。
例の仕事は出来ましたか?
あなたには仕事の依頼を受けた記憶がありません。
記憶の障害が、生活にどれだけの不安を与えるかを
想像して頂けましたか?
時々耳にします。 認知症は恐怖を理解しないですむので幸せだと・・・
本当にそうでしょうか?
私のまわりにそのような人はいません。何度もポストを確認したり、
毎日お部屋の鍵がどこにしまったのか分からなかったり、食事をたべたのか、次にすべき行動が分からない・・・
笑っているのは”あなたに今の自分を悟られないようにしている”のではないですか?
あなたは、自分だけが授業の内容を理解できない事実をクラスの皆に公表しますか?
記憶がない、手順が分からない、場所が分からない、はどれほどの不安でしょうか?
認知症は病気です。私たち介護職の人間は治療をするのではありません。
どのように関わるか、どのようにすれば少しでも不安をすくなくするケアが提供できるのか。
介護職員は考えるべきであり、実行することができるのです。